(1)エアダンパーとは
エアダンパーは、吸排気量を調節する際に使います。
写真1の様に開くと吸排気量が多くなり、写真2の様に閉じると吸排気量が少なくなります。
(2)エアダンパーを調節するタイミング
- 「着火、消火」の際に全開にする(写真1)。
- 火力レベルに応じてエアダンパーを開閉する。
目安としては「カリョクレベル」3〜5の時には全開で(写真1)、「カリョクレベル」1の時には側面と連なるくらいまで閉める(写真2)。
(温度、煙突の高さなどで変化があるため、あくまで目安です。実際の燃焼を確認しながら行ってください)
(3)エアバンパーの調整ミスで起こるトラブル
通常運転中に頻繁に起こる場合はエアダンパーの調整で対応します。
- 着火失敗
着火時にエアダンパーを全開にしていないと着火に失敗することがあります。
普段全開で使用していても、掃除などのきっかけで、エアダンパーを閉じてしまう事があります。着火前にご確認ください。 - 失火
主に着火時に発生する症状です。
初期燃料を投入後の着火待機時間にロストル内の燃料が燃え尽きてしまい、火が消えてしまう事を「失火」といいます。パラメータ設定で対応できます。- 9番の初期の強制燃料投入時間を増やす
- 11番の着火の待機時間を短くする
- ロストルに燃料が溢れる程溜まる
通常運転中に、エアダンパーを閉じ気味で長時間使用するとロストル内の燃料が燃えていかず、燃料が溜まってしまう事があります。一度消火作業に入り、消火後に燃料を付属の灰掻き出し棒で燃焼炉内へ除けて再着火してください。